ひきだしをふやす
わたしはときどき教養の旅に出たり
今後のその計画を思い描いたりする
陶芸の産地のことや伝統のことも
ちょっとずつ知っていきたい気持ちが
実は強くなっていると感じる
今回は「土鈴(どれい)」に興味を持ち
その館へ行こうとしたのだが
だいぶ前に閉館していたり
なかなかうまく行かなかったのだが
閉館の理由は館長が高齢になったことで
今後はひとりのコレクターに戻るという
とても納得のいくものだった
好きなものを広めたくて趣味を仕事にし
また趣味に戻れるなんてステキだなぁと
ブレることのない芯のようなものを
出会うことなかった館長に感じたのだった
わたしはたぶんゼロか100タイプで
終わったら終わりだし、やめたら解放だし
続けることは忍耐だしと感じるところがある
だからその館長の継続的な魂のようなものに
素直に尊敬するというか感動する
☆
粘土に関してただ好きで楽しいと
言えるようなところまで深く愛せているか
今もやっぱりつらいというか
販売や一連のことを継続することは忍耐だ
どこかで肩の力が抜けて
結果なんてなるようにしかならないと
朗らかに腹を括れる日が来てほしい
売れてても売れなくてなくても
世間のそういう評価なんてどこ吹く風で
自分のつくった作品を気に入っていると
揺るがない基準をしなやかに持っていたい
どうしたらそういう精神力へ行き着けるか
その館のことを知って考えさせられた
☆
山間部はとくに春とは思ない寒さで
GWってこんなに冷えたかなぁと
薄着できたことを後悔しながら
でもなんか冬が終わり今年が動き出して
活動のプランをいっこいっこ超えていく
不安と緊張の季節がはじまる実感
側近のことでいっぱいいっぱいなのだが
東京のギャラリーのことをリサーチしたり
焼き物の産地をめぐってみたいと思ったり
いつもちょっとだけ可能性の広がりを
意識していたいなと思っている
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